1. 入門編~ゲームでオリジナル曲を使おう!

はじめに

RPGツクール2000(以下ツクールと記述します)には北神陽太氏作曲の良質なMIDIサンプルが入っており、また、Web上ではツクール用のフリーMIDI素材を公開されている方も大勢いらっしゃいますが、やっぱりオリジナル作品ですから、ゲームを彩る音楽もできるならオリジナルにしたいと考えてらっしゃる方も多いと思います。ただ、ツクール用のMIDIを作る上では一定のMIDIの知識、そしてツクール独自の仕様についての知識が必要になってきます。本講座ではツクールに対応したMIDIデータの作成法を解説していきたいと思います。ただ、基礎編以降は基本的なMIDIの知識を持っていることを前提とした解説を行っていますので、分からない点がある方は当サイトの掲示板等でもお答えしたいと思いますが、MIDI関係の良質なサイトが他にもたくさんありますので、そちらをご覧になってみるのも良いかと思います。

1-1 MIDIって何?

MIDIは正式名称を「Musical Instrument Digital Interface」といいます。つまりデジタル楽器における通信のインターフェイスです。これには音を鳴らす、音を止める、音量を上げる、または下げるなどの様々なメッセージが規定されており、これにより音源のメーカーが異なろうが、製造国が異なろうが、接続するだけで音が鳴ってくれるわけです。ではどのようにして音を鳴らしているのでしょうか? 音楽に関係のあるファイルとして、皆さんはwavファイルや最近はやりのmp3ファイルを思い浮かべる方が多いと思います。これらは基本的に音の波形そのもののデータで、これをそのまま再生することにより音が聴こえていきます。MIDIファイルは前述のとおり、波形を収めたファイルではなく、演奏情報を収めたファイルですので、これを再生すると音源(MIDI音源)に様々な演奏情報が送られ、音源はその情報を受けとり、音を鳴らすわけです。例えば、ある曲のwavファイルやmp3ファイルは、その曲が録音されたCDやMD、MIDIファイルはその曲の楽譜と思っていただけると分かりやすいかもしれません。また、同じ楽譜を用いても演奏する人によって演奏のされ方が違ってくるように、おなじMIDIファイルでも音源によって演奏のされ方(例えば各楽器の音量や音色など)が微妙に違ってきます。

1-2 必要な物

まず、MIDIファイルを作るには『シーケンサー』というソフトが必要です。シーケンサーには五線譜上に音符を貼り付けていくタイプのものや、音符を数値化したものに入力していくタイプのもの、そして音符をグラフィカルに表示したもの(ピアノロールといいます)で入力していくものなどがあり、またそれらのいずれも搭載しているものもあります(市販品の大半ははこれら3つのタイプを同時使用できます)。使用するタイプはどれでも良いのですが、ツクール用に作りたければコントロールチェンジ(以下CC)の入力が可能なものを選んでください。シーケンサーはフリーでも良質なものが出回っており、ためしにそれらを使ってみることをお勧めします。

1-3 MIDI音源の仕様

MIDI音源には3つの仕様が存在します。それはGMGSXGの3つです。1991年10月、GM(General MIDI System Level 1)が採用されたのですが、これはあくまでも最小限の共通音源仕様であり、互換性を優先して規定化されたものです。よってGMに対応しつつ、より高いレベルの互換性を得るためにGSとXGが生まれました。GSはローランドが提唱したフォーマットで、SCシリーズがその対応音源です。そしてXGはヤマハが提唱したフォーマットで、MUシリーズがその対応音源です。

(注)ツクールでは互換性を考えてか、GM仕様で作成することになっています。実際にはGSもXGもお互いのフォーマットには多少対応している(この詳細は応用編で述べています)のですが、パソコンのサウンドカードの中にはGMしか対応していないものもありますので、ツクール用のMIDIデータは基本的にはGMで作成した方が良さそうです。

まとめ

入門編ではホントに簡単なさわりだけを述べました。まったくの初心者という方は、これから打ち込み方やシーケンサーの扱い方などを覚えていく必要があるでしょうが、本講座は作ったMIDIデータをツクールに対応させるための解説に特化した内容となっていますので、他のMIDI関係のサイトを参考にされてみるのも良いかと思います。ただ、MIDIデータの打ち込みはさして難しいものではありません。専門的な音楽の知識も大して必要ありません。これを機に打ち込みを始めてみようかなと思ってくださる方がいれば幸いです。