フラワーデール

コルネットの神様

ピーター・ロバーツ、やっぱええわ~」と思いながら、フラワーデールを吹いてみる。うん、やっぱりトランペットで吹くのは無理があるw あのあたりの音域を柔らかく、そしてやさしく歌い上げるのは厳しすぎる。出すのがやっとだなぁ… あの曲はソプラノ・コルネットで吹いてなんぼだな。そもそも今のスタミナでは全部通せないしw

タンギング

先日はフルートパートのレッスンを行いました。やっぱり他のパートの子同様、タンギングで音を作ってしまっている。これではいけません。どの管楽器であろうとタンギングはあくまでも「おまけ」です。これをまず理解してもらう必要があります。ここでもう一度呼吸法を確認してもらいました。結局、息がきちんと吐けてないので音の立ち上がりが悪かったり輪郭がはっきりしない。なのでタンギングで無理やり音を出している。これではいい音が鳴るわけありません。先日から行っているパート別レッスン同様、普段やっている発声練習とブレスコントロールの練習が楽器演奏にどう関係するのかを、実際に吹いてもらいながら再度確認してもらいました。すると、アタックが明瞭になり、音にも輪郭や響きが出てきました。あとはこれを普段の基礎練習で意識してもらうだけです(それがなかなか難しいのですが)

世間は狭いと言うけれど…

私が教えに行っているのは母校、さらには地元ですので、やはり知り合いや関係者によく繋がります。例えばある子のおばあちゃんが、私が昔よく立ち読みしていた本屋のおばちゃんだったり、また別の子のお母さんが、私が小さい頃にかわいがってもらってた近所のお姉ちゃんだったり、また、私の後輩の親戚の子だったりなどなど。ああ、そういえば親戚が私の元同僚というケースもありましたね。まあ、年からいってちょうどそんな感じなんでしょう。これがあと10年もすると、同級生の子供を指導することになるかもしれませんね。

まあ、そんなことはよくある話なんですが、とにかくこんな僻地では指導者の数が絶対的に足りません。他所から専門家の方をお呼びしてレッスンしてもらうなど、地域的にも予算的にも全く望めません。そもそもうちの地区の顧問の先生方は、そんなことまで全く考えてない方ばかりのようです。良くも悪くもまったりとしてますw しかし、いろんな方との繋がりが今後新たな繋がりを生むかもしれません。人との繋がりはできるだけ大事にしたいところです。

先生

私は小中高と専門的なレッスンも受けたことが無く、ほぼ独学でラッパを吹いてました。顧問の先生達も奏法については何も教えてくれませんでした。そして大学に上がってまずハイトーンのコントロールで悩み出し、そしてアンブシュアで悩み出しました。結局、現在よく言われている粘膜奏法だったわけなんですが、当時の私がそのようなことも分かるわけなく、ただ闇雲に模索していました。そんな時、某プロ奏者のレッスンを受けられることになったんですが、そこでまず言われたのが、「アンブシュアがどうこうという問題ではない、演奏時の呼吸の問題だ」ということです。当時の私は?な状態でしたが、その他、レッスンの度に言われた色んな言葉を並べてみると、一々理にかなっています。体系立った指導内容ではありませんでしたがw 以下はその内容の一部です(おおよその内容ですが多分こんな意味だった)

  • 唇の振動音が音になるわけではない、息が音になる
  • 唇は息によって勝手に振動する
  • なので唇はリラックス
  • アンブシュアは二の次、そもそも口周りの状態は人によってそれぞれ違うので、絶対的な正解はない(その先生の歯並びはとんでもなくボロボロでしたw)
  • どんな時でもリラックスした唇を保てるアンブシュア=良いアンブシュア
  • 息の圧力をコントロールする
  • 音の響き、楽器の響きに着目

他に印象的だった言葉が「○○君、ラッパ吹きはPowerだよ、Power、力みじゃないよw」、当時は「ハァ…?」という感じでしたが、今思うと「息の圧力やそれを発生させる体の支え=Power」といった感じでしょうか、決して力むことにより音を鳴らすわけではないと。

そんなわけで段々と改善されていった結果、半年ほどで粘膜奏法を改善。今思うとその当時奏法を改善しておいたおかげで、10年ほどのブランクがあっても数年で勘を多少なりとも取り戻すことができたのでは?と思います。

出来の悪い生徒だった私にとってその当時は?だらけでしたが、今こうやって素人ながら指導する立場になってしまった現在、当時のレッスン内容はいくつかの重要なポイントを示唆してくれてます。現在はその後の自分なりの研究と当時のレッスン内容を元に、自分なりに多少は体系立った(自分でそう思っているだけですがw)内容での指導を心がけています。自分もそうでしたが、初学者の段階で受ける指導内容は非常に大事だと思います。この段階での指導内容次第で、後々その生徒に大きな回り道をさせる可能性もあります。それではあまりにかわいそうです。そんなことにならないよう、微力ながら精一杯やらないといけないなぁと思う次第です。

ちなみにそんな大口を叩いている私ですが、バンドディレクターとしての能力は当然まったくの素人並みです。これではいけないんですがw もっと勉強しないと。

ロングトーン

私らが学生の時(もう10数年も昔w)には、まるでお経のようにロングトーン、ロングトーンと言われたものです。学生時代に「ロングトーンをしっかりやると音が良くなる」なんて先輩に言われた方も多いと思います。しかし、たしかにロングトーンは大事ですが、それ以前に「そもそも正しい、そして楽な奏法で吹いてるの?」という問題があると思います。良くない奏法でどれだけロングトーンを行なってもまったく逆効果で、さらに悪化させる原因になってしまいます。

先日のレッスンでTbパートを見ました。ある子が、上のFくらいでどうしても力んでしまっている。無理やり出すような感じ。それじゃあコントロールできません。ブレスコントロールの練習は毎日やってはいますが、それをどう楽器の奏法に生かすのかをまだ掴めてないようです。ざっと見て私が感じたポイントは、

  • アンブシュアだけで音高調整している
  • つまり下ではゆるんで上では無理に引っ張ってる
  • マウスピースを付ける瞬間、すでにアパチュアが開いている
  • 当然B以上から段々力みだす

ざっとこんな感じです。これではまともに鳴るはずありません。それを無理やり出そうとするからアンコントラーブルな音になってしまっている。そこで、以下の手順を行うことにより楽な奏法を掴んでもらう事にしました。

  1. 唇を軽く楽に閉じ、細い息を出させます。マウスピースのお尻を唇に当てて、そのポイントで出す感じです。息を出さないときには唇は自然に閉じた状態になるようにさせます。
  2. その細い息を出しながら楽器をそっと当ててみます。当然音が鳴ります。ちょっと弱弱しく、こもり気味の音ですが。これまでとは逆に、アパチュアを意識的に閉じようと働かせているのでしょう。そこは多少是正させます。あくまでも自然にです。
  3. 発声練習の時のイメージでFの音を歌うように手順1.2を行います。またBの音でも同様に行います。ちなみにここまで全てノータンギングです。
  4. さて、当然それらの音が鳴ります。余計な力みが無く、正に息だけで音が鳴る状態になります。この状態で軽く息の圧力を変化させると、F-Bのリップスラーが楽に出来ることも確認してもらいます。スラー時のアンブシュアやシラブルの変化は、息の圧力の変化に連動しつつもそう大きな変化ではないことも併せて確認してもらいます。
  5. 次にブレスコントロールの練習でやっている、紙を吹くメニューを思い出してもらって、その紙を吹き続けるイメージで先ほどの手順を行います。するとさっきまで力んで吹くことで鳴らしていたmfやfが、実ははるかに楽な状態でも出せるということを確認してもらいます。
  6. また、B-D-Fのリップスラーもさせてみます。音量はとりあえずpのままです。再度手順3.4を確認し、そのイメージを生かします。この段階でも割りとすんなりと出来ました。

この間20分程度。本人が一番驚いてました。この子の場合、息の出し方がまずかった。実際、ため息程度の息でも音は鳴ります(いい音かどうかは別として) それで鳴らないのは、やはりどこかにまずい点があるからです。

Tpには藤井先生の著作に書いてあるような、「地声モード」で息を出している子もいました。当然音の響きが潰れてしまって、上の音やfの音がこもってしまっている。ハイトーンでは身体がガチガチ。その子にも、発声練習時のイメージを持つことを重心におき上記のメニューをやってもらって、幾分改善の兆しが見え始めました。後日、B-HighB間のリップスラーが出来るようになってました。まだ多少力み気味ですが。

よく言われる「息の吸い方・吐き方」、「脱力」、そしてアンブシュアやアパチュアは密接に連動しています。それぞれ分けては考えられません。そこで、まず楽器を吹く前の準備段階として、ブレスコントロールや発声の練習をさせるわけです。そして、それらのメニューを実際の奏法に生かすようなロングトーンを心がけることにより、初めて有効なロングトーンの練習といえると思います。

しかし、単にブレスコントロールや発声の練習をさせるだけでは、なかなか実際の奏法に生かせない子もいますので、しばらくはこのように個人別に見ていく予定です。

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